こんにちは、「Tzedakah Fishing Club」の管理人のがくとです。
先日大阪泉南地方でショアジギングをしていると、お隣さんが興味深い話をしていました。
なぜ毎回午後になると向かい風が吹くんだろう
そういえば反対に夜や朝まずめは追い風の事が多いよね
確かにこの時期の午後は西風(海側からの風)になる日が多く、向かい風の影響で釣りがしにくい事が多いんですよね…
僕も気になって調べてみましたので、ぜひこの記事を参考に釣行計画を練ってみてください!!
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時間帯で風向きが変わる理由
一日釣りをしていると、午前中と午後で風向きが変わることが多々あります。
夕まずめに至ってはいつ釣りに行っても向かい風で海が荒れている印象ですよね。
なぜこのような現象が起きるのか…。
それは陸地側の地表面と海側の海表面の温度差が原因だと考えられています。
日中は地表と海表面を日光が照らし、地表面温度・海表面温度が上昇します。
しかし、アスファルトと海水では比熱の違いから温度差が生じてしまいます。
比熱とは1gあたりの物質の温度を1度あげるのに必要な熱量のこと。
20℃の場合 | 比熱[J/kg ℃] | 熱伝導率[W/m K] |
水 | 4182 | 0.602 |
アスファルト | 920 | 0.74 |
水に比べてアスファルトの方が比熱が小さく熱伝導率が高いため、すぐに温度が上昇します。
ちなみに比熱は高いほど温度が下がりにくい特性があるので気温の変化に比べて海水の温度変化が穏やかです。
夏に海水浴が気持ちよかったり、冬場の海水が温かく感じるものこの特性が関係しています!!
温度差が生じるとどの様な影響があるのか
これまでの説明で比熱の違いによって温度差が生じることがわかったけど、それが風向きにどう影響するの?
まず前提として、全ての物質は「温度が高くなるほど密度が小さくなる」という性質を持ちます。
もちろん空気も例外ではなく、日光による温度上昇によってどんどん密度が小さく(=軽く)なっていきます。
つまり地表側の温かい空気は軽いので上空に上昇していきます。
反対に海面側の冷たい空気は密度の小さい陸地側に押し寄せてきて西風(マゼと言うそうです)になります。
時間が経ち日が昇るほど、水とアスファルトの比熱の差が顕著に現れて温度差が開いていきます。
そして午後以降はこの大きな温度差によって向かい風になりやすい。
その影響で波が海岸沿いに寄ってくるので荒れてしまい、かつ向かい風になるので釣りがしにくいんですね。
というのが、大阪湾が午後に荒れる理由でした!!
ちなみに午前中は追い風になりやすい
今までと同じ考え方で夜~次の日の午前中についても考えていきましょう。
陸地(アスファルト)は比熱が小さいので熱しやすい代わりに冷めやすく、逆に海面(水)は温度変化が穏やかなので温かいままです。
つまり夕まずめを過ぎて、夜になると追い風(東風,コチ)に変わるんですね!
そして次の日。
午前中は太陽が上昇しきっておらずまだ温度差があまり開いていないため、午前中は追い風になりやすく快適に釣りを楽しめます!!
まとめ
今回は大阪湾で午後に海が荒れる件について解説しました。
この性質は世界中どこでも同じなので、例えば伊勢湾のある名古屋では午後になると東風になり、
釣り人にとっては向かい風になりますので、大阪湾と同じように釣りがしにくい状況が多くなります。
少し難しい言葉も交えながら解説したので分かり難い部分もあったかもしれませんが、釣りに行かれる際はこのような自然の影響も念頭に入れて計画を立てるとより快適な釣りライフを送れると思います!